全文文字通訳による情報保障
「聴く・話す」コミュニケーションを中心とした難聴児者の、聴こえの情報は虫食い状態になっています。この聴き取れていない情報を補うために行っているのが、全文文字通訳による情報保障です。
現在練馬区内の中学校では、2つの方法でこの情報保障が行われています。
ひとつは、『現地通訳者によるスクリーン表示』。学校行事等に通訳者が赴き、話者の話しを聞き取りながら文字化し、スクリーンに表示します。
もうひとつは『遠隔通訳者によるスマートフォン表示』。授業内容を遠隔地にいる通訳者が聞き取り、教室内の生徒の机上にあるスマートフォンに表示します。
この遠隔よる情報保障は、学習面のサポートだけでなう、在籍クラスの教室で授業を受けることで、クラスメートとの共通認識や共感を得ることができます。
※現在、都立高校でもこの情報保障を利用することができます。


遠隔の情報保障について(中1生徒の感想)
私は小学校の時から、先生に情報保障についての話をたくさん聞いてきたのですが、どれだけ恵まれているか知らないでいました。
中学生になって情報保障のすごさを知ったのは、社会の授業での情報保障に関わっている人たちについて教えてもらったことからです。
授業でスマートフォンを見ながら、「本当にありがたいな」といつも思います。なぜなら、小学校の時と比べて格段に授業を理解しやすくなり、「先生の言ってることが分からなければ、スマートフォンを見ればよいから大丈夫だ」という安心感があるからです。それは私にとって「社会の授業が楽しい」と思える理由でもあります。いつも本当に感謝しています。
社会の授業だけでなく、様々な場面で情報保障をしてもらっていることで、中学校に通って授業を受けること自体が楽しく感じられたり、意欲につながっていると思います。
誰かが何か面白いことを言ったりして、皆が笑っていることはわかっても、「なんで皆笑っているのかな」と思い、それは少し寂しいような気持になります。言ったことまでわかると、すっきりして気持ちが晴れやかになります。